自・星の子おにんぎょう制作 素体染色編
注意: 本記事はドールカスタム制作日記であるため、改造中のドール素体、つまり生首、のっぺらぼう、すっぱだか、四肢バラバラなどの画像があります。この注意書き以降は特に配慮しないので、了承の上閲覧ください。
⬛︎前提
ゲームの自機、いわゆるうちのこがとてもかわいいので、おにんぎょうにしたいと思って、初めてのドールカスタムをやってみました。
そのゲームとは『Sky星を紡ぐ子どもたち』、操作するキャラクターは人のかたちをしているが人間ではなく、星の子どもという生き物です。
星の子のからだは、なにか硬いものでできていて、黒い。これが最初の壁でした。
日焼け肌の素体はいくつか販売されているけれど、それらの色では満足できないので、染色は必須だろうなと思っていたし、まずはここから手をつけていくことにしました。
作りたいのは人間の褐色肌でなく、人外の黒肌。ヤケクソになったように濃ゆく真っ黒に、名付けてヤケクソブラックに染めようと決意して準備を始めます。
⬛︎準備
別用で訪れていた秋葉原の真ん中でいきなり「あっ!おにんぎょう、作ろう!」と思い立ってラジオ会館に駆け込んで買ったもののほか、使用したものを列挙していきます。
◆ドール素体
ボディはピコニーモP スノーホワイト、
ヘッドはピコD妹用だったかな?無植毛と植毛済み、小さめの頭です。
PARABOXで4.5インチのヘッドとウィッグも買い足しました。
◆使用アイテム
- ダイロンマルチ 黒/コーヒー
- 塩
- お湯
- アルミ雪平鍋
- 金属製の取手付きザル
- 取手付き茶漉し
- 割り箸
- ゴム手袋
ほとんど百均で手に入りました。
⬛︎実践
ボディを分解してザルにあけます。手足など小さいパーツは別の茶漉しに分けましたが、ヤケクソブラックにするのであまり関係ありませんでした。
このあと実際に染色液に浸けた時は、ヘッドが軽くて浮いてくるので、ザルの下に入れて押さえつけるようにな感じに配置しました。
◆染色液の調合について
黒を半分くらい、コーヒーも半分くらい…と思って投入していましたが、コーヒーはまるまる一袋ぶん入っってしまいました(手が滑った)。
水量は雪平鍋がいっぱいになるくらい、2リットルほどです。
塩は染料と同じくらいの量だったと思います。
つまり、とても適当、というかヤケクソです。
ヤケクソブラックなので。
しかも、家にまともな塩がなく、おしゃれなピンク岩塩しかなかったので、それを使用しました。大丈夫なんかな
たまに割り箸でかきまぜて、2時間ほど浸ける。
▼仕上がりがこちら
とってもいい色です。
想定はしていたものの、ソフビヘッドとボディでは染まり具合が違い、かなり色に差が出てしまいました。先駆者の記録を見るに、染色後ヘッドはだんだん退色、ボディは濃くなってくるそうなのですが、その変化も数ヶ月単位の話。服を着せるにしても、このまま合体するとけっこう違和感がありそうな感じになってしまいました。
それにしても、ヘッドの色が本当に理想です。
ボディもこの色になったら良かったな…
そして、関節は全く染まっていません。薄汚れた感じに色がついていますが、こすると膜のようなものが剥がれて元の色になりました。ここはまた別のプラスチックであるため、これも想定済み。
関節染めるならSDNだそうだけど…
✴︎✴︎✴︎
染めムラもなかなか多いです。ムラ自体は手染めの風合いという感じで嫌いじゃないのですが、染料の溶かしが甘かったのか、2箇所ほど濃く染まった部分があります。能天気なので、ほくろみたいでセクシー♪と思ってそのままにしてあります。
ただ気になった点がひとつ。写真には写らずほとんど目立ちませんが、指紋のような染めムラがあるところ。皮脂がついていたんだろうか。漬ける前に軽く洗ったのですが、足りなかったか。
セクシーです。
⬛︎植毛ヘッドを染めたら
植毛ヘッドは染めるつもりがなかったのですが、
実は浸けている途中でヤケクソになって…投入しました。
浸け込み時間は1時間ほど。
▼結果がこちら
黒髪にでも何にでもなれ、ヘアセットの練習台にしてやる、と思って浸けたものの、髪の部分は意外と色がついていない。その上、偶然にもボディの色とぴったり!
髪については染色前の写真が残っていないのですが、ミルキーな白髪だったのが、ブラウンがかったシルバーという感じになっています。
髪がそんなに染まっていないんだったら、使えるかもしれない…4.5インチヘッドは大きすぎてバランスが好みではなかったということもあって、なんとかこちらの植毛ヘッドを使いたくなってきました。
すこしでも脱染できたらいいなーと思って、やりました。
オ キ シ 浸 け
空けた雪平鍋に、60度ほどのお湯とウタマロの粉末を入れます。分量は…ヤケクソです
浸けた時点で液色がすこし茶色に色づいたので、希望はある。
顔面は水面から出るようにだけしていますが、とくに保護していません。もしもメチャクチャ色が抜けて生え際のところでパッキリ色が分かれてしまってもかまわんのです。
そしてしばらく放置します。時間は、ヤケクソになって寝たので…
5時間ほどです
▼結果がこちら
全ての作業が見切り発車のヤケクソ急行なので、色の抜け具合が知りたくて4.5インチヘッドもついでにオキシ浸けしました(写真右側)。微妙ーーに色が抜けている
…!!髪はすこーし色が抜けたというか、茶色が抜けて、青みがかったシルバーになりました。
率直な感想、すごーーーーーく綺麗。
ただ、原作の星の子の髪の色からはまだ遠い。
同作のプレイヤーにだけ伝わるように言うと、ハゲかけ、もしくは試練でリスポーンした後バグで髪の色が黒いままのときみたいな色。
奥に添えたホワイトのウィッグと比べればその差は歴然なのですが、これはこれできれいな色だし、頭でっかちよりは…と思って、こちらの植毛ヘッドを本採用することにしました。
還元系の漂白剤を試すのも手だが、まあここで良しとしました。
これにて素体染色編、終わります。フェイスカスタム編、ヘアカット編、お裁縫編、粘土造形編……と続くはずです。
最後に
本記事でやったこと及びこの後に続く作業に関しても、どの分野においてもまったくの初心者の記録であり、ドールカスタムの情報としてはなんの参考にもなりませんが、星のおにんぎょうを作ってみたい人とか、ただ誰かのものづくりの記録を見たい人にとって、すこしでも益があれば幸いです。